2024年11月24日

沖田と美海は年も近く、仲が良いため誰も

沖田と美海は年も近く、仲が良いため誰も不審におもわない。


「ふぅー。おいしかったぁ…。で!なんですか?見せたいものって!」


美海と沖田は夕食が終わり、隊務もないため自室に戻っていた。


「実は……」


ガサガサと後ろに手をやる。


「ジャー――ン!」


「ぅおっ!沖田さん…それはまさか…」



美海と沖田は目を合わせ、頷く。



「「豊玉発句集!」」



「わぁ!凄い!よく取ってこれましたね!」


「えぇ。隠し場所が変わっていて少々手間取りましたが」

沖田は額を拭うふりをする。


「久々ですね…」

「早速見ましょう!」


「「行く年の 月日の流れ 蚊帳の外」」

沖田と美海はやはり声を合わせ、音読する。


「お!増えてる増えてる!次は…」



「「春の草 五色までは おぼえけり…」」


「五色までかよ!」

美海は思わず突っ込みを入れた。


「相変わらず面白いですねぇ」

「お笑いでも目指してるんでしょうか」 https://carinaa.blog.shinobi.jp/Entry/9/ https://ypxo2dzizobm.blog.fc2.com/blog-entry-118.html https://carina.simplesite.com/



「「北の水 山の南や 春の月」」


「どういうことですか?これはいまいちわからない…」
美海は頭に「?」を浮かべている。



「んー…。たぶん山の南は山南さんで…春の月は土方さんが好きな言葉だから、山南さん好きみたいな感じですかね?」

ほらこことかこことか。
と沖田は春の月という言葉が使われた詞を指差す。

「確かによく使われてますよねぇ…」



ガラッ

突然障子が開いた。

「やーっぱりな…。またお前らかぁ…!」




「ぅわ!土方さん!」

「やはり来ましたか!」


土方が襖を塞いで立っている。額には青筋を浮かべ、顔はヒクヒクとひきつっている。
「早く…それをぉ…渡せぇ………!」

土方は目をギラつかせて、ジリジリと迫る。



「おおおお沖田さん!やはり来ましたかって言うなら何か策が!?」






「ないです」






「ぅそぉ!?」


「周りをもっと警戒するべきでしたね」


ボソボソ…

なにやら廊下から声が聞こえる。

「!」


沖田は何かを聞き取ったようで目を見開いた。


「斎藤さん!ここに間者が!うっかり近くに刀がありませんでした!間者はこっちを向いているので早く打ってください!」

沖田は突如叫び出した。


「総司…?何言ってんだ?」

土方は何がなんだかわからないといった顔をしている。


「なに!?」




パシィィィィン!

「ってぇ!」



胴着を来て竹刀を持った男がいきなり部屋に入って土方を打ったのだ。

「土方さん?すまない……」

この男は斎藤 一。
新撰組三番隊隊長。
無表情でよく読めないが剣の腕が沖田と並ぶほどいい。


ちなみに沖田、永倉、斎藤が新撰組でトップの剣士だ。それぞれ違った強さがあり、未だ誰が一番なのかはわからない。この三人は撃剣師範も務めている。


「斎藤くん…また強くなったな…」


「あ。ありがとうございます」



「くたばりませんでしたかぁ…」

「さぁ美海。総司。来てもらおうか」

土方はニヤリと笑う。
形勢逆転だ。


ガシッ


ズルズルズルズル

「ぃやぁぁぁぁあ!」


美海と沖田は土方に引きずられていった。


ガサガサガサ…



「はぁ…全く…。一々すぐ取り上げるんですから…」

今回は説教が長かった上、近藤の部屋の掃除をさせられている。



「ほんっとですよ…」

沖田は頭を擦っている。
よく見れば美海と沖田の頭には大きなたんこぶができている。
土方にゲンコツをくらわせられたのだ。



毎回捕まるというリスクがあるのに同じことを繰り返すのは何故だろう。




「まぁまぁ総司。美海くん」

苦笑いの近藤が宥める。


グシャッ


「今度は何をしてやりましょうか…」
美海が手元の書類を握りしめ、黒い笑みを浮かべる。


「土方さんが男色だって噂でも流してやりましょうか…」
沖田も妖しく笑う。




「は…はははは…」
近藤は絶対に沖田と美海は敵に回してはいけないなと思った。



「「ふふ…ふはははははは!」」






ゾクッ

「?」

土方はただならぬ悪寒を感じ、身震いした。



人斬り集団と呼ばれている、彼ら新撰組の毎日はこんな感じである。



Posted by beckywong at 00:59│Comments(0)
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