2018年03月23日
「よし、かかってこい!!」 ロードの声を合図にリリス
"「よし、かかってこい!!」
ロードの声を合図にリリス Dr Ankie Mak 口を開いた。
「【ローズ】水の章・第十三の術“氷の陣”!!」
特別属性の氷属性上級魔法“氷の陣”と同じ魔法である。
勿論、魔導書を使っているとは言えそれ相応に難しい魔法であり、例えるならば中級魔法を詠唱破棄すること並に難しい。
水色の魔法陣がロードの足元に浮かぶ。
ロードは少し驚いたが、横に飛び、それを避けようとする。
しかし――
「【ローズ】火の章・第六の術“火炎”!!」
火属性中級魔法“火炎”と同じ魔法である。
火の輪が現れ、回転しながらロードに向かって飛んでいく。
そう、リリスは追撃したのだ。
ほんの数ヶ月前なら魔法を避けられただけであたふたしていた生徒が、追撃をするようになった。
それは驚くべきほどの成長ぶりで、ロードは嬉しさから僅かに目を細めた。
勿論、“火炎”を避けることを忘れずに。
「よし、終わりだ。戻っていい」
リリスは少し嬉しそうに笑い、闘技室を後にした。
×××××××××××
「うぅ……緊張します」
独り言が廊下に意外に響いてしまい、少しだけ身を縮めるのは、薄く緑がかった白い長い髪にエメラルドグリーンの瞳の少女、ユリアスである。
胸に手を当て、目を閉じて深呼吸をするその横顔は、正しく美少女と呼ばれるそれである。
「……よし」
ユリアスは目を開けると小さく呟き、ドアをノックする。
コンコンコン
「入れ」
返事を聞いたユリアスは取っ手に手をかけた。
."
ロードの声を合図にリリス Dr Ankie Mak 口を開いた。
「【ローズ】水の章・第十三の術“氷の陣”!!」
特別属性の氷属性上級魔法“氷の陣”と同じ魔法である。
勿論、魔導書を使っているとは言えそれ相応に難しい魔法であり、例えるならば中級魔法を詠唱破棄すること並に難しい。
水色の魔法陣がロードの足元に浮かぶ。
ロードは少し驚いたが、横に飛び、それを避けようとする。
しかし――
「【ローズ】火の章・第六の術“火炎”!!」
火属性中級魔法“火炎”と同じ魔法である。
火の輪が現れ、回転しながらロードに向かって飛んでいく。
そう、リリスは追撃したのだ。
ほんの数ヶ月前なら魔法を避けられただけであたふたしていた生徒が、追撃をするようになった。
それは驚くべきほどの成長ぶりで、ロードは嬉しさから僅かに目を細めた。
勿論、“火炎”を避けることを忘れずに。
「よし、終わりだ。戻っていい」
リリスは少し嬉しそうに笑い、闘技室を後にした。
×××××××××××
「うぅ……緊張します」
独り言が廊下に意外に響いてしまい、少しだけ身を縮めるのは、薄く緑がかった白い長い髪にエメラルドグリーンの瞳の少女、ユリアスである。
胸に手を当て、目を閉じて深呼吸をするその横顔は、正しく美少女と呼ばれるそれである。
「……よし」
ユリアスは目を開けると小さく呟き、ドアをノックする。
コンコンコン
「入れ」
返事を聞いたユリアスは取っ手に手をかけた。
."